横浜写真と呼ばれた明治期の大判手彩色写真で、鶏卵紙の写真に着色されています。 "79B YOKOHSAMA"。元町百段上から撮影した市街の風景で、手前が元町、堀川を挟んだ向こう側が居留地。中央の白い屋根はクライスト・チャーチで、明治12年の建設、25年に撤去される鐘楼がありますので、写真はこの間の撮影となります。左上には横浜天主堂の二重屋根と鐘楼が見えています。写真に写るドーム型の鐘楼は、錦絵に描かれた当初の形とは異なるのて改築されていることが判ります。 長崎大学古写真データベースによれば撮影者未詳。以下その解説抜粋です：中央右寄り、十字架を掲げた白い大きな屋根の建物がクライスト・チャーチ（英国教会）で、手前に張り出した側廊は明治4年の増築になる。右手の鐘楼は明治12年に建設され、25年に撤去された。クライスト・チャーチは文久3年（1863）に献堂式を挙げた横浜最初のプロテスタント教会である。明治34年イギリス人建築家コンドルの設計になる新しい聖堂が山手に完成し、移転した。関東大震災後再建されたのが、現在の山手聖公会である。左上には小判型の二重屋根と鐘楼をもつ、カトリック教会の横浜天主堂が見えている。文久元年12月（1862年1月）に献堂式を挙げた、開国後最初のカトリック教会の聖堂である。明治39年山手44番に移転する。震災後、再建された建物が現在のカトリック山手教会である。 海外に持ち帰られた後に里帰りしました。26cm×20cm。状態：経年による軽い変色、左下の小さな表面欠損があります。画像上で判らない瑕疵があった場合は返品に応じます。